▲ルビーの指輪をネックレスにリフォーム。
▲思い出のルビーの指輪。
▲思い出のルビーの指輪。
ご相談にいらしたマダムの思い出。
「この指輪は私が18歳になったとき、母から厄除けにとプレゼントされたものです。」
それは 当時 娘の健康を祈って、お母様が選んでくれたものでした。
「たくさん愛用する機会はなかったのですが、母の気持ちがこめられていて大切なものなので、今度は私の娘に譲りたいとおもっていて。」
話を伺っていると、マダムの娘様が今度結婚するようで、
結婚式をする中でサプライズで渡したいと思っているとのことでした。
マダムと(娘さんからすると)祖母の、それぞれの想いが宿ったルビーの指輪。
旅立つあなたへ、いつまでも健康で幸せであってほしいと願いをこめて譲りうけるお話。
お話する中で私はとてても温かい気持ちになりました。
▲ご提案したのは3本のネックレス。
娘様の好みをお母様から伺い、デザインを考えました。
「シンプルで華奢なのが娘はすきだから・・・」
「華やか過ぎるとなかなか愛用できないし・・・」
愛用をたくさんしてもらいたいという気持ちの背景は、
きっとルビーの指輪は華やかで出番が限られていた お母様の気持ち もあるのだろうと感じたのです。
▲身に着ける人の思いを込めて大切に描きます。
ひとつはルビーのネックレス。
もうひとつはサークルデザインのネックレスを大きさ違いで。
3本にした理由。
それはマダムにも愛用してほしいと思ったから。
祖母の愛情が宿ったルビーの指輪をたくさん愛用することなく娘様に譲り受けるだけだとちょっと寂しいなと感じたので娘様とマダムがお揃いになるようにご提案しました。
大きいサイズはマダム。
小さいサイズは娘様。
二つならべると母と娘。
結婚式でのサプライズとのことなので、
娘様が旅立った後もお互いを感じあえるようなネックレスであってほしい気持ちも込めました。
▲完成した3つのネックレス。
ルビーとサークルネックレスは重ねて愛用してもオシャレ。
華やかな席でも愛用できるようにバランスも考慮。
仕上がりにとても感動してくださったマダム。
その後・・・
娘様の結婚式を無事終えて、娘様とマダム二人でスノウにいらしてくださいました。
サプライズも成功し、胸元にはお揃いでネックレスがきらり。
お披露目に来てくださいました。
その日私はお会いできなかったのですが、
また立ち寄ってくださるそうですよと、スタッフ。
お二人の笑顔を想像し、むふふ とにんまりしてしまいます。
またお会いできる日を楽しみに、
今日を大切に過ごしたいものです。
デザイナー HISAE